桜の開花にあわせて話題になる「企業の入社式」。
今回は、私どもがお手伝いをさせていただいた、入社式に関してのご紹介です。
入社式というとどこの企業も、「式典」という位置づけでどちらかというと堅くかしこまった雰囲気の中で粛々と行われていくスタイルが主流となっていますが、昨今では新しい取り組みを行っている企業の入社式が話題となっています。
ある企業では、飛行機の格納庫の中で実施したり、またある企業ではサーキットを会場にして行ったりした例があります。
業種によって様々ですが、自社が起用しているCMのタレントさんがサプライズで会場に現れたり、会社の中の英語化を進めているということで、すべて英語で入社式を行う企業も登場しました。
そんな流れの中、私どものクライアント企業である「デンソー」様の入社式も従来の堅い印象の式典から大きな変化がありました。
創業70周年目の節目の年でもあり、従来の「式典」から脱却する意味も込め、「入社式」ではなく「入社イベント」と位置づけ、大きく2つのコンセプトを掲げました。
1つ目は、実施する会場を「デンソーのDNAと変革を、より象徴的に体感できる場所とすること」。
そしてもう1つは「双方向・体験を強化し、未来への活気を社内外に伝播すること」。
一生に一度しかない、晴れの記念すべき日を「記憶に残る」ものにしたいという想いで企画がスタートしました。
まずは実施会場の設定です。
「デンソーのDNAと変革を、より象徴的に体感できる場所」ということで、様々な候補の中から選ばれたのは、2018年に役割を終え、今は巨大な空きスペースとなっている「池田工場」。
今から54年前にデンソーが初めて本社から踏み出し、モノ作りに挑戦した場所であることから、デンソー社員として新たな一歩を踏み出そうとする新入社員を迎えるにふさわしい場所として決定しました。
そしてもう1つのコンセプト。
広大な敷地を使ってどのように双方向による未来への活気を創り出すか・・。
それは当日の流れを通してお伝えしましょう。
オープニングは、大型ビジョンに映し出される過去~現在~未来を感じることができる映像と、有馬社長の歓迎の熱いメッセージで、クラフティングスーツに身を包んだ942名の新入社員の五感に訴えかけました。
そして、新入社員とより近い距離で活気と共感を生みたいという有馬社長の想いで、新入社員が取り囲むセンターステージにて、未来について語るトークショーが行われました。
始めは緊張がちだった新入社員も、有馬社長の歓迎ムードに引き込まれるかのように、なごやかな会話で会場は盛り上がってきました。
ステージには有馬社長はじめ副社長も参加して、思い思いに自分が入社したころのエピソードも語ってくれました。
新入社員の皆さんには、短い言葉で「自分の夢」を書き込んでいただき、それをステージに向けてアピールしてもらいました。
「社長になりたい!」「世界一の技術者になりたい!」「幸せな家庭を築く!」「家を建てる!」など、それぞれ思い思いの意思表示に役員の皆さんも食いついて、笑いも交えたほのぼのとした時間が流れました。
ステージのラストは、加藤副社長が、これから家族になる新入社員のために、ギターの弾き語りで、名曲「家族になろうよ」を熱唱。
社員を大切にするデンソーならではのアットホームな入社イベント。
新入社員の皆さんにとっては、一生忘れることの無い、入社の思い出となったと思います。
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