愛知県国際展示場「Aichi Sky Expo」に行ってきました。
国内最大級の敷地に6つの展示ホールと多目的利用地を備え、大型の展示会やイベントの招致を目指しているそうです。
国内の大型展示場と肩を並べる敷地面積と充実した設備を有しているほか、日本初の国際空港直結型となっていることも大きなポイントです。
会場は名鉄中部国際空港駅と隣接しており改札を出てから会場エントランスまで歩いて約 10 分で行くことができます。まだオープンしていないためか、会場までの誘導サインなどはありませんでした。
会場手前までは屋根のある通路を利用できるので、雨が降っていても傘の必要はなさそうです。
中部国際空港が隣接しているので、国内外へのアクセスの良さは、他の国内展示場にはない利点ですね。
通路を進むと会場建物が見えます。道に迷わず到着できる分かりやすさです。
会場のエントランス前は明るく開放的で緑の柱が印象的です。
エントランスゲートは一か所だけになっています。「ここが入口です」と主張するようなデザインではありませんが、自然とたどり着くができます。
エントランスゲートに入ると、奥に長い通路型のパブリックモールになります。愛知県産の杉材による天蓋ルーバー、常滑市の磁器質タイルによる床仕上げなど、シンプルで現代的なデザインながら温かみと明るさが感じられる居心地のいい空間でした。
インフォメーションはパブリックモールを進んだ先にあります。
あえてエントランス付近に設けていないのですが、会場内を進めば必ず突き当たる配置になっています。瀬戸市のレンガで組まれたカウンターが目をひきます。
ホールAは10,000㎡あり、高さは20m。照明トラスや構造物を吊り込むことも可能だそうです。
外光はあまり入らない天蓋ですが、空調撹拌用のファンも備え付けられており、空調効率は良さそうです。
各ホールはアルファベットと色分けで表記されており、空間の重要なデザイン要素になっていました。
ホールB,C,D,E,Fの出入り口には杉材をL型に組んだ造作があり、何本かをホールの色で塗分けてわかりやすくしてあります。このようホール入口の設えは国内では初めてではないかと思います。
ホールB,C,D,E,Fは各10,000㎡あり、合わせて計50,000㎡の面積となります。国内最大級の面積です。
ホールサインを柱に設置してあるので、展示会などでブースが林立しても迷うことはないでしょう。
会場内の飲食エリアはフードコートにまとめるようです。
まだ飲食テナントは入っていませんでしたが、多くの来場者が押し寄せる昼時の対応を考慮した席数が用意されていました。
トイレサインにはLEDが組み込まれ遠くからでもよく見えます。会場内の施設サインは全て日本語・英語・中国語の3か国語表記になっていました。
会場内に随所に配置されたベンチも愛知県の杉材が使われており、ぬくもりが感じられます。
駐車場は3,450台分が会場横に隣接されていました。
Aichi Sky Expoはこれまでに愛知県にはなかった大型の展示会場です。敷地面積やホール面積なども国内大型展示場と肩を並べる規模があり、これまで誘致できなかった大型展示会やイベント、会議などに有効活用されることでしょう。
この会場の最大の特長は中部国際空港セントレアに隣接する展示場だということでしょう。国内外からのアクセスの容易さだけでなく、日本で唯一の常設保税展示場となります。これは、展示会後に日本から再輸出することを条件に展示物を輸入通関なしで出展することができる仕組みとなります。国際的見本市を受け入れやすくして、海外出展者にとって大変好都合となります。
展示会場にはアクセスの容易さ、会場の分かりやすさ、快適な環境などが求められると思いますが、あらゆる面に配慮が施された使いやすく優れた施設だと思います。
Aichi Sky Expoは2019年9月の開業となりますが、このエリアは中部国際空港を中心にホテルやショッピングエリア、テーマパークなどの施設がどんどん充実してきており、国内外を問わず、未来を語り合う環境に進化し続けていくのだろうと感じました。